あらすじ
イントロダクション
「オフ・シアターからオン・シアターへのステップアップを前提にした作品づくり」を目標に、世界に通用する日本発のミュージカルを育てていく、一大プロジェクトを始動します。
シーエイティプロデュースは、2001年の設立以来、翻訳劇、ストレートプレイからノンバーバルパフォーマンス、コンサート、イベントなど、多岐に渡る舞台づくりに励んでまいりました。まだまだ試行錯誤の毎日ですが、手掛ける作品のほとんどを企画から起ち上げ、年間十数本にのぼる舞台作品を世に送り出しています。その中では数々のミュージカル作品も上演してまいりましたが、残念ながら、日本オリジナルの作品を一から創り上げていく機会は非常に少なく、脚本や音楽に確かなクオリティをもつ既存の海外作品に頼らざるを得ない現状があります。

また、弊社では2017年以降、年間約200日間、DDD青山クロスシアターを拠点とし、毎公演30~40回の公演を行うロングラン可能な上演形態を創り上げ、小規模ながら常に上質な舞台を発信していくことを目指してきました。オフ・ブロードウェイのように約180席の緊密な空間で、演劇・ミュージカル作品を数多く上演しています。

そこで、私たちはこれまで取り組んできたオフ・シアターとしての劇場利用を活かし、日本発のオリジナルミュージカルの創作を行うことにいたしました。日本のオリジナルミュージカル創作に意欲のある、これからの世代を担う若手クリエイターとのコラボレーション企画となります!

現場主義でのモノづくりが可能な環境を整え、十分な稽古期間を設けるだけでなく、作品をブラッシュアップさせながら、発信・認知させていくのに効果的な公演回数を確保。一つの作品を長期的に育てていくことを目指します。実験・冒険的な公演形態ではありますが、将来への投資として、良質な作品を創り上げることに重きを置き、一からの作品創造にチャレンジしていきます!

先ずは、オフ、もしくはオフ・オフ・シアターとして、将来的にはオン・シアター(大劇場)への進出を目標とし、世界に通用する日本発のオリジナルミュージカルを創造していくとともに、新たな人材の発掘に尽力してまいります。

皆さまの温かいご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!
メッセージ
脚本・演出の西川大貴です。
意気込み、というとどうしても硬い文章になってしまうのですが・・・

「日本人のための、日本語で書かれたミュージカル作品」がもっと増えれば良いなと思っています。

海外には素晴らしいミュージカル作品がたくさんあります。英語で歌うために書かれた曲でも、素敵な音楽には、たとえ日本語で歌ったとしても失われない美しさがあります。また、日本語で歌うからこその独自の質感が生まれることも、とても素敵だと思います。

しかし言語の特性上、歌詞/セリフの情報量をおよそ3分の1にしなくてはならなかったり、英語は子音で喋る言語なのに対して、日本語は母音で喋る言語であることから、失われてしまうニュアンスやグルーヴは少なくありません。それはとても苦しいことです。(優しくなめらかに英語では歌える箇所を、日本語ではハキハキ歌わないと歌詞が聞き取れない、など。)

海外作品を上演することには、間違いなく大きな意味があります。もちろん僕も、これからも関わっていきたいと思っています。ただ、日本語で書かれた作品を作っていくこともとても大切なことだと思うのです。

もっとフラットに、シンプルに、ミュージカルをやってみたい!これは僕が常に思っていることです。やり方は色々あるとは思うのですが、今回はそのひとつを試してみたいと思います。

いま敢えて、 試す と書きました。今回はトライアウト公演です。正解かどうかもわからない正解をただ急いで探すのではなく、このように試しながら作っていける機会をいただけたことに心から感謝します。

「今の日本らしい」ミュージカル作品を作ってみようという試みです。
面白がってくださる皆様。劇場でお待ちしております!

西川大貴
大貴とは、2012年に(僕が演出補を務めた)『ミス・サイゴン』で出逢って以来の付き合いになります。
大事な友人であり、人として、役者として、ダンサーとして、脚本家として、そして今は演出家としても心から尊敬している彼と一緒にこの冒険に挑めることを、とても楽しみにしています。

『(愛おしき) ボクの時代』は日本で生まれるオリジナル作品ですが、世代間や親子間で生じるギャップやすれ違いなど、世界共通のテーマを盛り込んだものになりそうです。
作品を一からクリエイトすることはとても名誉なことですし、その新作を観客の前でトライアウトし、皆さんのレスポンスも受けながら作品を作り上げることができるのは大変有意義なことです。このような機会を与えてくださった江口さんをはじめとするシーエイティプロデュースの皆さんに感謝します。

素晴らしく面白いミュージカルになる素質を持っていますので、皆さんにも楽しんでいただけますように!

スーパーバイジング・ディレクター ダレン・ヤップ
企画コンセプト
日本人特有の身体感覚・言語を素直に使って表現できる≪日本のミュージカル≫を探求し、日本を舞台にしたオリジナルミュージカルを創作します。脚本/演出/音楽/俳優の演技プランのブラッシュアップを図り、作品を段階的に積み上げていくため、以下のようなプロセスで作品づくりを行います。

2段階のプレビュー公演及び本公演の3つのパートを設け、各公演パートの間にも稽古期間を設定。プレビュー公演を含めた30回以上の公演回数の中で、観客の反応や、本番を通して得る各々の実感を、フィードバックし、ディスカッションを重ねながら、実際に作品に反映していきます。

プレビューから本公演へ向かう過程では、場合によっては作品を"作り直す"作業も積極的に行っていきたいと考えます。その為、舞台セットや美術は、視覚的イメージに頼らないシンプルなものを想定。

最終的には、本公演で一旦の完成形を披露しますが、本企画の目的は、将来、小劇場(オフ・シアター)から、大劇場(オン・シアター)に進出することを視野に入れた作品づくりであり、作品とともに、クリエイターを育てていくことにあります。その過程をキャスト、スタッフ、そして観客と共に楽しみながら作り上げていくミュージカルプロジェクトとして、活気溢れるものとなることを願っております。